

アイドルといえばグループが主流だった2000年代、松浦亜弥はソロアイドルとして唯一無二の輝きを放った。2000年にアイドルオーディションに合格した彼女は、2001年につんくプロデュースのシンガーとしてメジャーデビュー。キュートさを極限まで追求したパフォーマンスでトップアイドルの地位を確立した。明るいキャラクターと抜群の歌唱力、キレのいいダンスパフォーマンスはきわめてアイドル的で、時にそれを超越したメタ的な視点も感じさせた。その後、藤本美貴と組んだGAMなど、数々のユニットでも活躍し、俳優/タレントとしても高い人気を得る。2010年代以降活動のペースは緩やかになったが、2022年には約11年半ぶりに出演したテレビCMで歌声を披露しファンを喜ばせた。さらに同年、夫であるw-inds.の橘慶太プロデュースによるシングル「Addicted」を発表。穏やかなR&Bナンバーを柔らかな歌声で表現し、成熟した輝きを放った。