

「これは音楽の作り方を根本的に変えることになるでしょう」。マイケル・ブーブレは、ヘッドフォンを必要とせずに、録音した既存の楽曲にボーカルトラックを重ねることができるボイスメモの新機能に、大いに期待を寄せる。 その新機能とは、レイヤーのある録音だ。グラミー賞受賞シンガーであるブーブレは、Carly Pearceとの新たなクリスマスデュエット曲「Maybe This Christmas」の制作で、新しいボイスメモの機能を使ってiPhone 16 Proだけでボーカルを録音した。レイヤーのある録音の登場によって、ソングライターやボーカリストはスタジオに足を踏み入れる前に、楽曲のひらめきを手軽にレコーディングできるのだ。 「この曲では二人が互いに手を差し伸べ、片方が『心が痛い』と言ったら、もう一人が『その気持ち、わかるよ。君を愛しているし、君のことを思っている』と語りかけます」とブーブレは説明する。「だからこそ、愛する人と一緒にいるために人々が実際に使っているiPhoneというデバイスで作曲を試みるのは、当然のことだと思えたんです」 「ミュージシャンの音楽制作の工程でiPhoneのボイスメモがどれだけ重要な役割を果たしているか、みなさんは気付いていないと思います」とブーブレは言う。「レイヤーのある録音が登場したことで、アーティストがひらめいた瞬間、従来のスタジオ体験に縛られていないことが、制約ではなく利点になります。私たちが必要だったと気づいていなかったものを作るのは、とてもAppleらしいですね。今では、ないと困るものになっています」 ボイスメモのレイヤーのある録音機能は、iOS 18.2を搭載したiPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxで利用できます。ボイスメモとの共有とレイヤーのある録音の取り込みは、MacのためのLogic Pro 11.1(macOS Sequoia 15.2搭載のMac)およびiPadのためのLogic Pro 2.1(iPadOS 18.2搭載のiPad)で利用できます。