eMAXIS Slimとは?初心者におすすめの投資信託シリーズ全15種類を徹底比較!
これからインデックスファンドに投資をしようと考えている方なら一度は「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」という商品名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の低コストを追求しているため、個人投資家からも非常に人気が高い投資信託です。
eMAXIS Slimシリーズへの投資を検討されていらっしゃる方も非常に多いと思いますので、本記事では「eMAXIS Slim」の特徴やおすすめのポイントを紹介します。
eMAXIS Slimシリーズは全部で15種類ありますが、本記事を読んでいただければご自身にとって最適なファンドが見つかりますよ!
・ラインナップも非常に充実しているので投資初心者におすすめ!
- 2025/1/22 投資信託の情報を最新に更新しました。
- 2024/12/19 投資信託の情報を最新に更新しました。
- 2024/11/21 投資信託の情報を最新に更新しました。
- 2024/10/30 投資信託の情報を最新に更新しました。
- eMAXIS Slimとは|業界最低水準の低コストファンド
- 投資初心者がeMAXIS Slimに投資をするべき3つの理由
- 業界最低水準の運用コスト
- 純資産総額も右肩上がりで増加
- 相対的にベンチマークとの乖離が小さい
- eMAXIS Slimシリーズ全15種類を比較
- 株式型
- 債券型
- リート型
- バランス型
- eMAXIS Slimに投資するならどれがおすすめ?
- eMAXIS Slimを取り扱っているおすすめの証券会社
- SBI証券
- 楽天証券
- eMAXIS Slimに関するQ&A
- eMAXISとeMAXIS Slimの違いは?
- eMAXIS Slimシリーズは分配金が出るファンドですか?
- eMAXIS Slimシリーズは全てつみたて投資枠の対象商品ですか?
- eMAXIS Slimシリーズのほかにおすすめの投資信託はありますか?
- eMAXIS Slimシリーズの投資信託はどこで買えますか?
eMAXIS Slimとは|業界最低水準の低コストファンド
eMAXIS Slim(イーマクシススリム)は三菱UFJ国際投信が運用を手がけているインデックスファンドシリーズです。
中でも最大の特徴は業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けているファンドであること。
*参考:インデックスファンドとは?初心者におすすめの銘柄や選び方を分かりやすく解説
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
TOPIX(東証株価指数) | 2522億8800万円 | 0.143% | 対応 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) |
日経平均トータル・リターン ・インデックス |
1496億8000万円 | 0.143% | 対応 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
MSCIコクサイ・インデックス | 8928億3800万円 | 0.09889% | 対応 |
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国> |
MSCIワールド・インデックス | 23億9200万円 | 0.09889% | 対応 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
S&P500 | 6兆7908億円 | 0.09372% | 対応 |
eMAXIS Slim 全米株式 |
MSCI USA インベスタブル ・マーケット指数 |
173億1900万円 | 0.09372% | 非対応 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
MSCIエマージング・マーケット ・インデックス |
1855億4800万円 | 0.1518% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
MSCIオール・カントリー ・ワールド・インデックス(除く日本) |
6501億9900万円 | 0.1133% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
MSCIオール・カントリー ・ワールド・インデックス |
5兆4055億円 | 0.1133% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) |
206億1100万円 | 0.1133% | 対応 | |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス |
NOMURA-BPI総合 | 266億1100万円 | 0.132% | 非対応 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
FTSE世界国債インデックス | 1583億7600万円 | 0.154% | 非対応 |
eMAXIS Slim 国内リートインデックス |
東証REIT指数 | 219億4700万円 | 0.187% | 非対応 |
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス |
S&P先進国REITインデックス | 343億4700万円 | 0.220% | 非対応 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
3205億2700万円 | 0.143% | 対応 |
2025/1/22時点
インデックスファンドに投資をする上でコストは非常に重要な要素ですし、ラインナップも非常に充実しているので投資初心者の方におすすめです。
投資初心者がeMAXIS Slimに投資をするべき3つの理由

以下の3つの観点からeMAXIS Slimシリーズは投資初心者の方に非常におすすめです。
- ・業界最低水準の運用コスト
- ・純資産総額も右肩上がりで増加
- ・相対的にベンチマークとの乖離が小さい
業界最低水準の運用コスト
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けています。
実際につみたて投資枠の対象に選ばれているeMAXIS Slimシリーズの商品は9本中6本が同じカテゴリー内で信託報酬が最安となっています。
これまでも業界最低水準の運用コストを目指して各ファンドの信託報酬を引き下げてきた実績もありますし、今後もさらに信託報酬が引き下がる可能性もあります。

引用元:三菱UFJ国際投信
業界最低水準の運用コストを目指す一環として、公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、ファンドの継続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本とします。ただし、信託報酬率が業界最低水準となることを、保証等するものではありませんのでご留意ください。

編集者
同じ指数に連動するインデックスファンドに投資するのであれば、コストが低いほど運用成績が良くなりますので、投資する際は運用コストを意識しましょう。
純資産総額も右肩上がりで増加
eMAXIS Slimシリーズは圧倒的な低コストを実現したことによって個人投資家からの人気が高く、純資産総額も右肩上がりで順調に増加しています。

引用元:三菱UFJ国際投信
純資産総額が大きいファンドほど
- ・繰上償還のリスクが小さくなる
- ・スケールメリットによって今後も信託報酬が引き下がる可能性がある
ため、投資初心者の方は意識しておきたいポイントです。
eMAXIS Slimシリーズは運用コストと純資産総額の観点から考えると、これから投資を始めようと考えている人にもピッタリの投資信託です。
相対的にベンチマークとの乖離が小さい
これまで述べてきたように、eMAXIS Slimシリーズは運用コストが非常に小さく、純資産総額が非常に大きいため、ベンチマーク(指数)との乖離も相対的に小さいです。
インデックスファンドとその対象の指数は全く同じような運用成績になると思われているかもしれませんが、実際は売買のタイミングや偏り、運用費用などの要因が重なることで完全には一致しません。
このベンチマーク(指数)とファンドのリターンの誤差をトラッキングエラーと呼びます。
そして、インデックスファンドにおいてはトラッキングエラーは小さいほど優秀な証となります。
実際に調べてみると、eMAXIS Slimシリーズのトラッキングエラーは同じカテゴリー内でも相対的に小さく、非常に優秀だと言えます。
eMAXIS Slimシリーズ全15種類を比較
eMAXIS Slimシリーズ全15本を表にまとめました。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
TOPIX(東証株価指数) | 2522億8800万円 | 0.143% | 対応 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) |
日経平均トータル・リターン ・インデックス |
1496億8000万円 | 0.143% | 対応 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
MSCIコクサイ・インデックス | 8928億3800万円 | 0.09889% | 対応 |
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国> |
MSCIワールド・インデックス | 23億9200万円 | 0.09889% | 対応 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
S&P500 | 6兆7908億円 | 0.09372% | 対応 |
eMAXIS Slim 全米株式 |
MSCI USA インベスタブル ・マーケット指数 |
173億1900万円 | 0.09372% | 非対応 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
MSCIエマージング・マーケット ・インデックス |
1855億4800万円 | 0.1518% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) |
MSCIオール・カントリー ・ワールド・インデックス(除く日本) |
6501億9900万円 | 0.1133% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
MSCIオール・カントリー ・ワールド・インデックス |
5兆4055億円 | 0.1133% | 対応 |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) |
206億1100万円 | 0.1133% | 対応 | |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス |
NOMURA-BPI総合 | 266億1100万円 | 0.132% | 非対応 |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
FTSE世界国債インデックス | 1583億7600万円 | 0.154% | 非対応 |
eMAXIS Slim 国内リートインデックス |
東証REIT指数 | 219億4700万円 | 0.187% | 非対応 |
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス |
S&P先進国REITインデックス | 343億4700万円 | 0.220% | 非対応 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
3205億2700万円 | 0.143% | 対応 |
2025/1/22時点
大きく分けると以下の4種類に分類することができます。
- ①株式
- ②債券
- ③リート
- ④バランス
それぞれ投資対象が全く異なりますので、各ファンドの特徴を押さえてご自身に合ったものに投資をしてください。
株式型
eMAXIS Slimシリーズにおいて、株式をメインに分散投資ができる商品は8つあります。
そして、投資対象は以下の4つに分類できます。
- ・国内
- ・先進国
- ・新興国
- ・全世界
国内株式
eMAXIS Slimシリーズで国内株式に投資ができるのは以下の2ファンド。
- ・eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
- ・eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)はTOPIX(東証株価指数)に連動する運用成果を目指しています。
【TOPIX(東証株価指数):日本の株式市場を広範に網羅しており、約2,170銘柄で構成】
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
8.99% | 51.19% | 75.21% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)は日本の代表的な225銘柄で構成されている日経平均株価に連動する運用成果を目指しています。
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)の直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
8.45% | 49.84% | 78.37% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
日本の上場企業に幅広く分散投資したいのであれば「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、日本を代表する企業に分散投資したいのであれば「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」に投資するといいですよ!
先進国株式
続いてeMAXIS Slimシリーズで先進国株式に投資ができる4つのファンドを紹介します。
- ・eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- ・eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)<オール先進国>
- ・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- ・eMAXIS Slim全米株式
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」はMSCIコクサイ・インデックスに連動しており、日本を除く先進国の株式に幅広く分散投資ができます。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
28.53% | 79.34% | 146.41% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
「eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)<オール先進国>」はMSCIワールド・インデックスに連動する投資成果を目指しており、日本を含む先進国の株式に幅広く分散投資ができます。
eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)<オール先進国>の直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)<オール先進国> | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
– | – | – |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は米国を代表するような約500の企業に分散投資ができるインデックスファンドです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
31.97% | 90.54% | 171.93% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
これらのファンドにはAppleやAmazon、Google、Microsoftといった世界を代表するような企業が上位に組み入れられているので、世界の名だたるグローバル企業に投資ができますよ!
また、2023年9月15日に「eMAXIM Slim全米株式」が設定されました。
当ファンドは米国株式市場の時価総額99%をカバーするように設計された株価指数「MSCI USA インベスタブル・マーケット」に連動する投資成果を目指しています。
eMAXIS Slim全米株式の直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim全米株式 | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
31.43% | – | – |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
米国を代表する大型株だけではなく、中小型株まで含めて投資したい方は「eMAXIM Slim全米株式」に投資すると良いですね!
新興国株式
eMAXIS Slimシリーズの中で新興国株式に投資できるのが「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」は中国や台湾、インド、韓国といった新興国24ヵ国に幅広く分散投資することができます。
eMAXIS Slim新興国株式インデックスの直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
19.99% | 26.79% | 48.38% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
新興国は人口の増加が著しく、これからの経済発展も期待できるため、新興国の経済成長に期待したいという方は「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」に投資することをおすすめします。
全世界株式
eMAXIS Slimシリーズでは全世界の株式に投資ができる商品が3つ用意されています。
- ・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
- ・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- ・eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
これらの商品は文字通り、ファンド1本で世界の株式に分散投資ができますが、微妙に投資対象が異なります。
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は日本を除いた先進国22ヶ国と新興国24ヵ国が投資対象となっています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
27.64% | 72.39% | 131.85% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
そして、上記のファンドに投資対象として日本を加えたものが「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
26.61% | 71.12% | 128.29% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
これらのファンドは全世界の株式に分散投資をする際に日本を投資対象に含めるか含めないかで選んでいただければ大丈夫です!
また、「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」は日本と先進国、新興国の株式をそれぞれ均等(33.3%ずつ)の割合で構成されている商品となります。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
19.20% | 51.81% | 87.68% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点

編集者
1つのファンドで日本株と先進国株、新興国株を同じ比率で投資をしたいという方におすすめです!
債券型
eMAXIS Slimシリーズでは株式だけではなく、より安全性の高い債券に幅広く分散投資ができる商品も2種類取り扱っています。
- ・eMAXIS Slim国内債券インデックス
- ・eMAXIS Slim先進国債券インデックス
「eMAXIS Slim国内債券インデックス」は日本国内の公社債に分散投資ができる商品です。
80%ほどの比率で国債に投資されているため、大きなリターンは望めませんが、値動きも安定しているので株式に投資をすることに抵抗があるという方におすすめできます。
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
-3.32% | -7.94% | -9.11% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」は日本を除く先進国の公社債に分散投資ができる商品です。
先進国の債券は日本と比べて利率は高くなっていますが、為替の動きも基準価額に影響してきます。
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
5.67% | 19.67% | 26.61% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
リート型
eMAXIS Slimシリーズでは株式や債券の他にも不動産(REIT)を取り扱っています。
- ・eMAXIS Slim国内リートインデックス
- ・eMAXIS Slim先進国リートインデックス
REIT(リート)は、不動産投資信託と呼ばれるもので、投資家から集めた資金を不動産へ投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を投資者に分配する金融商品です。
「eMAXIS Slim国内リートインデックス」は日本の不動産投資信託証券に幅広く分散投資ができる商品です。
eMAXIS Slim国内リートインデックスの直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim国内リートインデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
-7.02% | -1.42% | -8.15% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」に投資をすれば、日本を除く先進国の不動産投資信託証券に分散投資ができます。
eMAXIS Slim先進国リートインデックスの直近1~5年の運用成果がこちら。
eMAXIS Slim先進国リートインデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
14.26% | 29.48% | 52.03% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
不動産はインフレに強いという特徴があり、株式や債券とは異なる値動きとなるため、資産をより分散させたいという方はREITに投資をしてみるのも有効です。
バランス型
eMAXIS Slimシリーズにはこれまで紹介してきた株式や債券、不動産(REIT)にバランスよく分散投資ができる商品も用意されています。
それが「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」です。
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は下記の8資産を12.5%ずつの割合で均等に投資しています。
- ・国内株式
- ・先進国株式
- ・新興国株式
- ・国内債券
- ・先進国債券
- ・新興国債券
- ・国内リート
- ・先進国リート
非常にバランスよく様々な資産や地域に分散投資ができる商品であるため、複合的に投資をされたい方は「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」をご活用ください。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
騰落率 (分配金再投資) |
9.05% | 27.93% | 42.73% |
参照:三菱UFJ国際投信
日付:2025/1/21時点
eMAXIS Slimに投資するならどれがおすすめ?

ここまでeMAXIS Slimシリーズ全15本を紹介させていただきました。
eMAXIS Slimシリーズはいずれのファンドも低コストで素晴らしい商品ですので、ご自身の目的に沿ったファンドに投資していただければと思います。
とはいえ、「結局どれに投資をすればいいか分からない‥‥」という方もいらっしゃると思いますので、投資初心者の方におすすめのファンドを3本に絞って紹介させていただきます。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | MSCI ACWI | 5兆4055億円 | 0.0578% | 対応 |
2025/1/22時点
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は信託報酬が0.0578%と非常に低コストで、日本を含む全世界の株式に分散投資ができるインデックスファンドです。
世界経済全体でみると、これまでも成長の一途を辿ってきましたし、これからも経済成長が続いていくことが想定されます。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資をすることで、今後の世界経済全体の成長に伴うリターンを期待することができます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500 | 6兆7908億円 | 0.09372% | 対応 |
2025/1/22時点
世界経済全体に幅広く分散投資するのではなく、世界の株式市場の中心を担う米国の優良企業に絞って投資をしたいのであれば「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がおすすめです。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は信託報酬0.0968%の超低コストで、米国を代表する約500の企業に分散投資ができます。
米国は人口も増え続けていますし、GAFAを中心とした世界を代表するテクノロジー企業の台頭も著しいため、今後も大きな経済成長が期待できます。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 | つみたて投資枠 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 3205億2700万円 | 0.143% | 対応 |
2025/1/22時点
株式だけに投資するのは怖い‥‥という方は、債券などの安全資産も一部組み込まれている「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」に投資をすることをおすすめします。
リターンが狙える株式は国内・先進国・新興国といった地域別にそれぞれ12.5%ずつ分散投資ができますし、安全性の高い債券も国内・先進国・新興国ごとに12.5%ずつ組み込まれています。
加えて、国内と先進国のREIT(不動産投資信託)も12.5%ずつ組み込まれているため、より資産を分散させることができます。
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は値動きを抑えつつも堅実にリターンを狙うことができる商品ですので、株式型のインデックスファンドに抵抗がある方はぜひご活用ください。
eMAXIS Slimを取り扱っているおすすめの証券会社
eMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドは多くの金融機関で取り扱われているので、口座をお持ちの証券会社に取り扱いがあればすぐに投資をすることができます。
もし、まだ証券口座をお持ちでないのであれば、以下のネット証券で口座を開設し、eMAXIS Slimシリーズに投資することをおすすめします。
証券会社 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|---|
投資信託 取扱本数 |
2,556 | 2,569 | 1,773 | 1,850 | 1,882 |
つみたて投資枠 取扱本数 |
250 | 241 | 234 | 239 | 245 |
eMAXIS Slim シリーズの取扱 |
⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
クレカ積立 | 対応 三井住友カード |
対応 楽天カード |
対応 マネックスカード dカード |
対応 au PAYカード |
非対応 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.5~3.0% | 0.5~1.0% | 0.2%~1.1% | 0.5~3.0% | – |
投信保有時 ポイント還元率 (年率)* |
0.042% | – | 0.03% | 0.005% | – |
詳細 | SBI証券 ≫詳しく見る |
楽天証券 ≫詳しく見る |
マネックス証券 ≫詳しく見る |
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券) ≫詳しく見る |
松井証券 ≫詳しく見る |
*ポイント還元率はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資を行った場合で算出【2025/1/22時点】
SBI証券

これから証券口座を開設するのであれば、ネット証券最大手のSBI証券がおすすめです。
SBI証券はつみたて投資枠対象のファンド数も250本とネット証券最多のラインナップを誇っており、三井住友カードを利用して投資信託を積み立てることができます。
クレカ積立によるポイントの付与率はカードによって0.5%~3.0%*と異なりますが、投資信託の積立時にポイントが貯まるのは非常にお得です。(参照:SBI証券のクレカ積立)
さらに、SBI証券は投信マイレージサービスも提供しており、投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが貯まります。
eMAXIS Slimシリーズの投資信託も全商品取り扱っているので、SBI証券でクレカ積立と投信マイレージサービスをうまく活用すればポイントが貯まっていきますよ!

編集者
VポイントやPontaポイント、dポイントを利用している人は相性が良いです!
楽天証券

日頃から楽天のサービスをよく利用している方は楽天証券がおすすめです。
楽天証券はつみたて投資枠対象のファンド数も241本と多く、楽天カードや楽天キャッシュ(電子マネー)で投資信託を積み立てることができます。
eMAXIS Slimシリーズの投資信託を楽天カードでクレカ積立すると0.5%のポイントが還元され、楽天キャッシュ決済を活用すれば0.5%のポイントが還元されます。(参照:楽天証券のクレカ積立)
また、楽天証券は毎月末時点の投資信託の保有残高が一定の基準に到達すると楽天ポイントが10~500ポイント付与されます。

編集者
楽天市場など楽天のサービスを日頃から活用している人は楽天証券がおすすめです!
eMAXIS Slimに関するQ&A
-
Q
eMAXISとeMAXIS Slimの違いは?
-
A
三菱UFJ国際投信にはeMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズの2種類があります。
運用会社とファンドの中身は同じなのですが、販売体系が異なるため違うシリーズとして分けられています。eMAXISシリーズは店舗型の窓口販売で購入することができ、eMAXIS Slimシリーズはネット証券やネット銀行で購入することができるといった販売経路の違いがあります。
そのため、人件費や店舗管理費などのコストがかかってしまうeMAXISシリーズの方が運用コスト(信託報酬)が高く、ネットで購入できるeMAXIS Slimシリーズは運用コストが低いといった特徴があります。どちらも中身はほとんど同じですので、より運用コストが低いeMAXIS Slimシリーズを活用しましょう!
-
Q
eMAXIS Slimシリーズは分配金が出るファンドですか?
-
A
今後分配金が支払われる可能性はありますが、直近の5年間ではeMAXIS Slimシリーズで分配金が支払われた実績はありません。
-
Q
eMAXIS Slimシリーズは全てつみたて投資枠の対象商品ですか?
-
A
eMAXIS Slimシリーズの中でつみたて投資枠の対象となっている商品は以下の8ファンドです。
・eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
・eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
・eMAXIS Slim先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim新興国株式インデックス
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
・eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)つみたて投資枠の制度概要やおすすめの証券会社が知りたい方は新NISAおすすめ銘柄・証券会社ランキング!ネット証券の新NISA(旧つみたてNISA)口座比較をご参照ください。
-
Q
eMAXIS Slimシリーズのほかにおすすめの投資信託はありますか?
-
A
eMAXIS Slimシリーズは各投資対象において圧倒的な低コストを実現しているため、ほとんどの投資初心者の方におすすめできる投資信託です。
とはいえ、eMAXIS Slimシリーズでは取り扱っていない指数に連動するインデックスファンドやアクティブファンドに投資をしてみたいと考えている方もいらっしゃると思います。
eMAXIS Slimシリーズのほかにおすすめの投資信託が知りたい方は「投資信託おすすめ銘柄・証券会社ランキング」や「米国株の投資信託(インデックスファンド)おすすめ8選!【指数ごとに紹介】」をご参照ください。
-
Q
eMAXIS Slimシリーズの投資信託はどこで買えますか?
-
A
eMAXIS Slimの公式HPで紹介されている取扱販売会社が以下になります。
・あおぞら銀行
・岩井コスモ証券
・三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
・SBI証券
・SMBC日興証券(ダイレクトコース)
・岡三証券
・CONNECT
・千葉銀行
・東京スター銀行
・フィディリティ証券
・PayPay銀行
・ほくほくTT証券
・松井証券
・マネックス証券
・三菱UFJ銀行
・三菱UFJ国際投信
・三菱UFJ信託銀行
・水戸証券
・楽天証券
投資の知識記事一覧
- eMAXIS Slimとは?初心者におすすめの投資信託シリーズ全14種類を徹底比較!
- 全世界株式インデックスファンドに投資するならどれがおすすめ?この6本から選べばOK!
- S&P500とは?S&P500に連動する投資信託・ETFのおすすめファンドを厳選して5本紹介!
- 米国株の投資信託(インデックスファンド)おすすめ8選!【指数ごとに紹介】
- 【何から始める?】投資初心者におすすめの投資方法3選!
- iDeCo(イデコ)とは?メリット・デメリットから加入資格・条件を簡単に解説!
- 【完全版】米国株ETFのおすすめ銘柄はコレ!高配当や主要指数に連動するETFを紹介!
- 楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)とは?利回りや評価を徹底解説!
- 【超低コスト】SBI・Vシリーズはどれがおすすめ?全4ファンドを徹底比較!
- VTIとは?VTIに投資する魅力や注意点、VOO・QQQとの違いを徹底解説!
- VOOとは?VOOの構成銘柄や投資するメリット・デメリットを紹介!
- QQQとは?構成銘柄や利回り、投資するメリット・デメリットを徹底解説!
- インデックスファンドとは?初心者におすすめの銘柄や選び方をわかりやすく解説