コース: 障害のある従業員をサポートする
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障害者と障害
障害という言葉にまつわる ネガティブな印象は多くの場合、 理解の欠如に加え、「障害がある人」と 「障害者」を同じものと捉えていることが 原因です。 障害というのは悪い言葉ではありません。 弱さや価値が低いことを 意味しているわけでなく、 決してその人自身や個人の力量を 決めつけるものでもありません。 障害とは、一般的な人と比べたときに、 障害のある人が特定の行為や活動をしたり、 周囲の世界と関わり合ったりすることを 難しくさせる心身の状態のことです。 障害者であるかどうかは、 私たちが置かれている環境と、 違いに対する人々の態度に左右されます。 こう考えてください。 障害があるというのは個性で、 固定的なものです。 障害者であるというのは状態で、 変化するものです。 私自身を例に、この違いを説明しましょう。 私は出生時の合併症が原因で、 先天性の脳性麻痺があります。 私の脳には部分的な損傷があり、 そのために右半身が うまくコントロールできず、 力が入りません。 また器用に動かせず、 運動機能がかなり阻害されています。 この状態は変化しません。 日によって変わることはありません。 私は毎日、脳性麻痺とともに 暮らしています。 これが私の障害です。 ですが、私は常に障害者なのでしょうか。 違います。その理由を説明します。 適度な時間と、適切な支援、設備、 環境があれば、私は脳性麻痺のない 同僚と同じことができます。 ですが、そうした条件が揃わない場合、 私は障害者になるのです。 たとえば、私は車を運転できるのか、 どう運転するのかとよく聞かれます。 答えは、私は車を運転できます。 ただ、オートマで、 ハンドル旋回装置を使い、 左アクセルに改造する必要があります。 障害のために一般的な人に比べて 難しくはなりますが、運転はできます。 ですが、車をレンタルしたいのに マニュアル車しかなかった場合、 その時点で私は運転ができなくなり、 障害者になってしまいます。 障害はなくなりません。 障害はその人の個性であり、 無視したり避けたり恐れたり 謝罪したりすべきものではありません。 障害者という状態は一時的であり 避けられます。 この2つを区別できることが重要です。 障害のある人をサポートするには、 その人が力を発揮するのを妨げる障壁や、 それを排除するために必要な支援に…
エクササイズファイルを使って実践してみましょう。
インストラクターがコースで使用しているファイルはダウンロードできます。見て、聞いて、練習することで、理解度を深めることができます。