コース: データ分析の基礎知識

データガバナンスがデータアナリストに与える影響を理解する

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データガバナンスがデータアナリストに与える影響を理解する

データへのアクセスを求めて 拒否された経験はありませんか? 読み取り権限だけでいいのに、 グローバル管理者の権限が 与えられたことがありますか? それらは、データガバナンスに関連する 事項です。 データガバナンスとは、 確かな品質のデータを作成し、 説明責任を果たし、 組織のデータに透明性を持たせる戦略を 盛り込んだ、フレームワークです。 データガバナンスには、 組織のさまざまなレベルの プロセス、手順、人材が含まれています。 データのあらゆる側面を 管理することを意味し、 データ品質、説明責任、信頼、 コンプライアンスをサポートします。 どのような組織にも、 なんらかの形で存在するものです。 米国では、規制された業界で 働いている場合、 データガバナンスが他の業界よりも 成熟している可能性が高いです。 ほぼすべての規模の業界で 働いてきましたが、 データガバナンスに翻弄されるか、 それがないために 自己防衛を迫られるかの、 どちらかでした。 ここでは、アナリストに影響を与える データガバナンスの構成要素を 紹介します。 情報へのアクセスと、 アクセスの方法です。 通常は、指揮系統があり、 データアナリストが そのトップに立つことは、 ほとんどありません。 情報にアクセスする必要がある場合、 上司など、誰かにアクセスするための 許可を求めます。 リクエストを受けた上司は、 通常次の責任者に連絡するよう指示するか、 上司があなたに変わって、 責任者に連絡します。 あるシステムのバックエンドへの アクセスを上司に依頼したところ、 上司がその依頼を技術部門に送り、 彼らの間で私のアクセスが 許可されたことがあります。 しかし、思いがけず、 別の人がアクセスを付与したと 知らせてきました。 私の左隣の席にいて、 いつも昼食を共にしている人でした。 きちんと管理されていたはずですが、 そのときは、理解に苦しみました。 今なら理解できます。 データアナリストは、 信頼できる情報原である ゴールデンレコードを求めます。 データガバナンスは、 信用できるデータを提供して、 そのデータで作業できるように することでもあるのです。 少なくとも、この2つの要素が 欠けていると、 必要以上にアクセス権を与えられてしまう 可能性があります。 そしてどのデータセットを 信用すればいいか、 わからなくなってしまいます。 マスターデータの管理は、 データガバナンスのフレームワークの 重要な要素です。 必要なデータが完全で正確であり、 業務ルールに適合していることを、 確認するのです。 強力なデータガバナンス計画や 戦略を持たない組織だと、 ここでもデータアナリストが 苦しむことになります。 データアナリストが同じ商品名の 入力ミスを 常に訂正しているかもしれませんし、 顧客の住所情報の訂正を 繰り返しているかもしれません。 私はいつも、組織に対して、 規制の有無や、文書化するかどうかに 関わらず、データガバナンスの 計画を立てるように伝えています。 データアナリストとして、 組織のデータガバナンス計画を 決定することは、 データアナリストが、 データのライフサイクルに関して 誰にいつ相談し、 どうプロセスを進めるのか、 理解するのに役立ちます。

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