コース: 財務の基礎

一般的な財務比率:株価収益率

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一般的な財務比率:株価収益率

[ジム]最後に説明する財務比率は、 株価収益率です。 この収益とは、純利益と同じ意味で、 株価収益率は、企業における 現在の収益の価値を反映しています。 投資家が気になるのは、企業の収益性が 今後上がるのか下がるのかです。 収益が成長するかどうかの見込みは、 株価収益率に反映されます。 株価収益率は、企業の株式市場での価値を その企業の純利益で割って算出します。 株式市場での価値は、 時価総額とも呼ばれます。 これは、企業の所有権を 100%取得するのに支払う額です。 2018年半ばにウォルマート社の全株式を 取得するには、2,800億ドル必要でした。 さらに、お金に余裕があって 1.1兆ドルを使えるなら、Apple社を買えます。 ちなみに、Apple社は時価総額が 1兆ドルを超えた史上初の 株式公開企業です。 純利益が100億ドルの ウォルマート社の場合、株価収益率は28で、 今後の成長と利益に対する 市場の期待が反映されています。 これに対して、ターゲット社の 株価収益率は16です。 同じ1ドルの利益でも、 ウォルマート社のほうが価値があります。 なぜでしょうか。 この計算は過去の利益に基づくものです。 企業買収では、将来性を買います。 現在、ウォルマート社の利益は それほど大きくないですが、 将来、大幅に拡大すると 投資家は予測しているのです。 一般的に、ほとんどの企業の株価収益率は 10から30で、どちらの会社も この範囲内です。 10を下回る場合、市場はその企業が 今後非常にゆっくり成長すると 予測しています。 30を上回る場合、市場は企業利益の 急速な拡大を予測しています。 長年、教えてきたなかで、 私が見た最も高い株価収益率は 2220でした。 将来の成長に対する桁外れの期待を 示しています。

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