コース: 財務の基礎
一般的な財務比率:売上高利益率・資産回転率・自己資本利益率
売上高利益率も一般的な財務比率で、 企業の収益性を判断する指標です。 純利益を総収入で割って算出します。 ウォルマート社の売上高利益率は 2%です。 これは純利益 100 億ドルを 収益 5000 億ドルで割った数値です。 つまり、ウォルマート社が 100 ドルの売り上げをあげた場合、 ウォルマート社の株主の手元には、 すべての費用を支払った後の 2ドルが残ることになります。 この売上高利益率は利益幅とも呼ばれます。 ターゲット社の利益幅は堅調で、4%です。 時間があれば品目ごとに比較して、 ウォルマート社の売上高利益率が ターゲット社の半分である理由を 知りたいところです。 Apple 社などのハイテク企業の場合、 売上高利益率が 20%を超えることも よくあります。 ハイテクは非常に収益性が高い業種です。 ウォルマート社など、 食料品や日用品の販売は 利益幅が非常に小さい業種です。 その他の一般的な財務比率に、 資産回転率があります。 これは効率性を判断する指標で、 売上高を総資産額で割って算出します。 ウォルマート社の資産回転率 2.4 は、 資産1ドルあたり毎年 2.4 ドルの 売り上げを生み出せることを意味します。 資産回転率が高いほど、 資産を使って売り上げを生みだす効率が 高いことになります。 ターゲット社の資産回転率は 1.8 です。 ここでウォルマート社とターゲット社の 効率性の違いについて説明しましょう。 ウォルマート社とターゲット社に それぞれ 100 ドルの資産を渡し、 それぞれがこの 100 ドルを使った場合、 ウォルマート社のほうが毎年 60 ドル多く 売り上げることができます。 資産回転率で測定される 効率の重要性がわかります。 一般的に使われている もうひとつの財務比率で よく知られているものは、 ROEと呼ばれる自己資本利益率です。 ROEは株主投資の全体的な収益性を 判断する指標で、純利益を自己資本で 割って算出します。 ウォルマート社のROEは 12%で、 これは純利益 100 億ドルを 自己資本 810 億ドルで割った数値です。 貸借対照表の自己資本は、 株主がウォルマート社に投資した額です。 2018 年1月 31 日までの1年間に、 ウォルマート社の株主は 12%の利益を得ました。 一方、ターゲット社の株主の 自己資本利益率は 25%で、 大きな数値です。 この年は、自己資本利益率が 25%だったターゲット社の株主は、 12%だったウォルマート社の株主よりも よい1年でした。 経験からいうと、 ほとんどの企業の自己資本利益率は 10%から 20%の間です。 ウォルマート社も正常の範囲内です。 自己資本利益率が 20%を超えるのは 素晴らしいことです。 もし 10%を下回ると、 あまり良い状況ではないと言えます。