コース: スキルベースの組織を作る
今すぐコースを受講しましょう
今すぐ登録して、24,900件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。
偏見を減らしてDEIの取り組みを強化する
現代の職場で最も重要な要素とは、 誰かが持っているスキルと、それを使って 結果を出そうという意欲です。 スキルベース組織の中心には この哲学があり、 これが、ダイバーシティ、エクイティ、 インクルージョン、つまり DEI の 取り組みに有効に働いています。 その最大の理由として、 まず人のスキルを評価することを 重視していれば、意識的か無意識かに かかわらず人材選びに影響していた 偏見をなくすことができるからです。 たとえば、大抵の職務に学位は 不要であるにもかかわらず、多くの組織では 採用や昇進の条件に学位の取得が 盛り込まれています。 このことが、黒人やヒスパニックなど、 歴史的に軽んじられてきたコミュニティに、 不必要なマイナスの影響を 及ぼしている可能性があります。 考えてみてください。 25 歳以上のアメリカ人のうち学士号以上の 学位を持つアジア系は 61 %、 白人は 42 %、黒人は 28 %、 ヒスパニックは 21 %です。 これは、2021 年の 米国国勢調査が示すデータです。 不必要な学歴を条件に盛り込むことで、 意図せず有能な候補者が排除されている 可能性があるのです。 また、このような条件をなくせば、 そうした人々に幅広くさまざまな職業に 就く機会を与えることができます。 その仕事を足がかりに キャリアアップを望めるのです。 ですから、大卒以上などの学歴を 条件としている組織は、その必要性を見直し その職務で成功するために不可欠な要件や スキルに条件を絞って、 職務記述書を書き直してください。 DEI は法的にも道徳的にも 適切な取り組みです。 現代の社会問題や経済問題に 多様な視点が求められている点からも、 その重要性を忘れてはなりません。 学歴のような条件を見直し、人々の 就労機会を広げることを検討してください。