県西部のユース年代の中でもとりわけ期待されているのが、ジュビロ磐田U-15に所属する小枝朔太郎選手。浜松西高サッカー部で活躍した父の影響で「いつもそばにボールがあった」環境で育ち、浜松和田JFCを経て、ジュビロ磐田のU-15に合格。そこから一層力を付け、JFA(日本サッカー協会)主催のエリートプログラムに参加するなど、全国有数のプレーヤーとして認知されるようになる。中学3年生となった今年は、5月にU-15日本代表としてクロアチア遠征に参加。また9月には、育成年代応援プロジェクト「JFAアディダスDREAM ROAD」の対象選手に選ばれ、アルゼンチンの名門・リバープレートへの短期留学も経験した。そんな小枝選手の最大の特長は、強靭な体躯を活かしたボール奪取能力。同じ守備的ミッドフィルダーとして活躍する遠藤航選手のプレーもお手本のひとつだと言う。将来の夢は?の問いには「まずは高校年代の最高峰であるプレミアリーグでプレーすること。そして日本代表として、U-17FIFAワールドカップへの出場も狙っています」と語ってくれた。もちろんその先には、ジュビロ磐田でのトップチーム昇格も視野に入れているが、志はすでに世界の舞台へ向けられている。「体と体がぶつかり合う激しいサッカーが好きで、特にブンデスリーガの試合は見ていてすごく楽しい。だから、自分も将来、ドイツでプレーするつもりでいます。憧れのチームはボルシア・ドルトムント。懸命に努力を続けていけば、必ず獲得オファーが舞い込んでくると信じています」。中学生らしい無邪気な回答かと思いきや、その瞳が訴えるのは揺るぎない本気モード。今後の活躍・動向にますます目が離せない選手なのは間違いない。